うちのコってどうなの?
愛犬は今の生活に満足している?

第4回愛犬は、今の生活に満足している?
犬の体について、正しいものは次のうちどれでしょうか?
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1.昼でも夜でも、犬は人より遠くの物まで見分ける視力を持っている
| 2.犬の耳は、人間より広い音域と音の大きさを聞き分けることができる
| 3.犬は、人間にくらべて、味覚が発達していない
| 4.犬の鼻は、いつでもにおいを嗅ぎわけることができる
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正しいのは、3番のみ。
理由は、以下の通りです。
解説
1
人に比べると視力は弱いのですが、夜間は人間よりはるかにモノを見分けることができます。色を見分ける細胞数が人間より少ないといわれています。しかし、青と緑の混合色は良く見分けられるといわれています。
2
聞き分けられる音域は、人間で約16~20,000Hz、犬の場合は約65~50,000Hzと言われています。高い音域は人間より犬の方がよく聞き取れ、低い音域は人間の方が聞き取れているようです。
3
犬は、舌の上にある味蕾(みらい)と呼ばれる部分で味を感じます。甘い・酸っぱい、苦い・しょっぱいを感じるそれぞれ別の味蕾があります。味蕾の数は、人間が約1万個、犬が約1,700個であり、人間ほどには味を感じていないといえます。
4
犬は人間にくらべて数万倍~100万倍まで嗅ぎ分けられると言われていますが、「いつでも」というわけではありません。集中力が伴った時に発揮される能力です。また、最近では、臭いの中の感情までも読み取っているという学説もあります。さらに、優れた嗅覚を利用して、ガンの早期発見をする犬も現れているそうですよ。
犬の祖先は、人類に自ら近づき人類と共存してきた珍しい動物です。人類の進化と共に、犬の習性や体質を活かし、牧羊犬・狩猟犬などの仕事のパートナーとして人間社会で役立ってきました。時代とともに様々な改良がなされ、現在は犬の能力の優れた部分を利用し、さらなる活躍の場を広げています。
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身体障害者介助犬(体の不自由な方を助ける犬)
| 災害救助犬(災害時に倒壊した建物等に残された人を助ける犬
| 聴導犬(耳の不自由な方の耳の代わりとなって助ける犬)
| セラピードッグ(人の心を癒してくれる犬)
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身体障害者補助犬法をご存知ですか?
補助犬とは、盲導犬・聴導犬・身体障害者介助犬のことを指します。平成15年10月からは、デパートやホテル、飲食店や公共の施設や交通機関などは、補助犬を同伴して利用することができるようになりました。
アナタの愛犬は、どんな役目を持っていますか?

家族の一員として悩みを聞いてくれたり、一人ぼっちでいる時間をなくしてくれたり、そっと寄り添ってくれる、それも立派に役目を持っている犬です。
犬は、人間や猫など異種動物とも群れを作れる珍しい動物であり、縦一列の社会を形成します。人間社会でいう社長、副社長、部長など、縦一列で順位を決めます。横のつながりはありません。
また、犬は、できるだけ群れのトップ以外の順位を好みます。なぜなら、トップになってしまうと、自分が中心となって守らなくてはならないから。常に緊張状態です。

犬は、リーダーを必要としています。力強く悪いことをしたら叩く、そこまでしなくても、犬は平和的なシグナルを持っており、喧嘩や噛むことをしなくても順位を決めることができる習性を持っています。リーダーのいうことなら、たとえ危険なことになろうとも従おうとする忠実な面もあわせ持っています。犬たちの特性や習性を知ってあげると、問題行動といわれる行動が、実は犬の本能からきているものとご理解いただけると思います。でも、実際には本能や習性をそのまま残していると、とても飼いずらい犬になってしまうことも。「家族」という人間と一緒の群れの中で、生活している犬が多い現代。本能や習性を理解した上で一緒に生活していくことが、しつけをスムーズにしたり、問題行動修復の糸口になり、犬たちが心地よい気持ちで人間社会で生活できる手助けになるのです。
第5回のタイトルは「愛犬なんでも相談会レポート No.1」。先日行われた愛犬相談会でのご相談内容とアドバイスをレポートします。